5月とは思えぬ炎天下の中始まった早稲田アカネッツ戦。いわゆる早慶戦。
特に受験で早稲田に大敗した赤堀にとっては負けられない試合であった。
初回、先頭打者早川のバットが火を噴く。センターオーバーのエンタイトルツーベース。
早速のチャンスに2番森田はレフト線にタイムリーヒットを放つ。あっという間に先制に成功する。
そして森田はこの日ボールを2個ほど荒川に打ち込むことにも成功する。
今日の先発は野球エリート番場。
初先発の緊張だろうか番場は初回、制球難からピンチを招き逆転の2点タイムリーを浴びる。
1点を追う形となった二回。小林が相手のエラーで出塁する。
相手投手が1塁へ牽制を送る。なぜか小林は2塁へ向かって爆走。いや暴走。
しかし2塁へ転送されたボールを相手ショートが落球し小林は生きながらえる。
その後も小林は暴走を繰り返し奇跡の得点を果たす。同点。
小林「ビックリして思わず2塁に行ってもうたわ」
番場は2回以降尻上がりに調子を上げでいき相手に得点の隙を与えない。
4回、田中がノーアウトで出塁。逆転のチャンスにベンチの面々は胸を躍らせていた。
次打者が1塁ファールフライに倒れた。しかしこの全く走る必要のない場面で1人の男が走っている。・・・・田中だ。
田中はタッチアップを敢行。自分の過ちに気付いた彼は即座に帰塁しようとするものの時すでに遅し。憤死。
5回には途中出場の米澤が1塁線にタイムリーツーベースを放ち追加点を挙げる。
塁上で満面の笑みを浮かべる米澤。まさかこの笑顔が試合後のバーミヤンでじゃんけんに負け絶望の表情に変わろうとは。
その裏、番場に代わり河上がマウンドへ。
その初球。先頭打者のサードゴロを久次米がトンネル。
まるで球場に青函トンネルが開通したかのような美しいトンネルであった。
たしかにあの瞬間、青森と函館は繋がっていた。
ノーアウト3塁のピンチであったが河上は自慢の打たせてとるピッチングで無失点で切り抜ける。
しかし次の回、センター後方に同点弾を浴びてしまう。野球は何が起こるかわからない。
最終回、小林のポテンヒットを皮切りに一死2、3塁のチャンスを作る。
バッターは浦尾。ベンチからのサインはノーサイン。
もちろん見逃す浦尾。なのに走り出す小林。サインミスでツーアウト。
小林「サインわからなかってん」
ツーアウトでバッターはアウト製造機の浦尾。みんな守備に付く準備を始めていた。
しかしグラウンドでは信じられない光景が。
浦尾の放った打球はレフト頭上を越えていった。
ヘラヘラした男は3塁に到達。逆転のスリーベースヒット。
ベンチは歓喜に沸き上がる。野球は何が起こるかわからない。
最終回裏には三木が登板。
デットボールすれすれのボールを連発する三木に対して相手ベンチがキレる。
全く気にもかけない三木。親に人の心というものを教わってこなかったのか。
ツーアウトになったところでタイムアップ。後味は悪いが勝利を収める。
☆ヒーローインタビュー☆
今日のヒーローは起死回生の逆転タイムリースリーベースの浦尾です。
「チャンスで打席が回ってきましたがどんな気持ちで打席に入りましたか?」
浦尾「試合前に相手投手に金を握らせておいたので何の心配もしませんでしたよ」
「ノーサインで小林が飛び出しツーアウトになりましたが?」
浦尾「あいつのミスは計算のうちです」
「完璧な当たりのスリーベースヒットでしたね」
浦尾「金で買えないものはないんですね。・・・・・夢?買えないんですか?」
○総評○
走塁の拙さが目立った試合でした。連打の出ない軟式野球では走塁がかなり重要です。状況判断をしっかりして無駄なプレーをしないように。
今回は参加した25人全員を出場させました。スタメンが下がってもチーム力が変わらないくらい層の厚いチームにしましょう。まずは守備から底上げしていこうか。
みんな出れたし楽しく野球できたと思います。勝つことも大事だけどやっぱり楽しいのが1番ですね。
文責(1女の声援に燃える男 森田)